楓第五号 部員あとがき

部誌の方には載せられなかった部員個々のあとがきを、代わりにこちらに掲載しています。


師走ハツヒト『かみのしっぽはどこにある?』

初めましての方には初めまして、そうでない方はいつも有難う御座います。けれども概ねお初にお目にかかります、師走ハツヒトと申します。
今回の銀嶺祭号におきまして恐れ多くもオオトリ、「かみのしっぽはどこにある?」を執筆させて頂いたものです。本当に何で僕がオオトリなんでしょう。勿体ない事この上御座いません。
また銀嶺祭にあたりまして楓のサイト制作も担当致しました。自分としては改良の余地満載な出来ですが、部員には御好評を頂いているので胸を撫で下ろしております。制作が遅れに遅れましたから、全員から激しいメロス僕を殴れの嵐に遭っても文句は言えませんから。ええ、文芸部の皆様は紳士淑女ですからそのような事はしませんけどね。
さて、私が今年度住んでいる松本という街は学生の街で御座います。またこの松本は様々な新旧の宗教が入り乱れる土地でも御座いまして、春には新入生は結構宗教勧誘を受けます。かくいう僕も日なんたら宗となんたらの証人の方の訪問を受けました。
僕自身はどこかの宗教に属す気はあんまりありません。初詣に神社に赴きクリスマスを祝い死んだら念仏を唱えてもらう典型的な日本人です。
作中で唯一台詞があるのに名前が無い人の言葉は、概ね僕の宗教(?)観です。とはいえ未だ確固たる考えである訳ではなく、この考え方ではどうしても理解できない事態に直面する事もままあります。そういった時に地盤として宗教が欲しいなと思う事があります。けど結局どんな宗教も万全ではないので、不条理は不条理として呑まなくてはいけないのでしょうね。失くした物とか、亡くした者とか。
お酒は苦手な僕ですが、好きな作品の言葉を借りれば人生は呑み下さなきゃならない苦い酒。とはいえ酒は百薬の長、良薬が口に苦いなら、僕の作品が一匙のお砂糖になれば至上の幸せに御座います。
甘い物はネ申。打ち上げにキャナリー・ロウのケーキバイキングにでも行って参りましょう。